【2月19日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は18日、賭けに絡む疑惑が浮上していることを警告する報告書について、不正の証拠と同等ではないという断固とした姿勢を示した。

 スポーツ賭博を監視する欧州スポーツ安全協会(ESSA)によれば、2015年に行われた大会で疑わしいと記された100件のうち、73件がテニスの試合だったとされている。

 しかしながら、TIUは英通信社プレス・アソシエーション(PA)で発表した声明の中で、「ESSAは、TIUとの覚書を所有する組織の一つ」とし、「ブックメーカー(賭け屋)から提供された情報は、すべてTIUが分析する。分析する内容は、選手の体調、消耗具合、フォーム、プレーコンディションなど、結果に影響を及ぼす多くの要因も含まれている」と述べている。

「分析の結果、疑わしい動きがあれば、TIUは選手への聴取をはじめ電話やパソコンの押収を含めた調査に乗り出す。警告があれば疑わしい動きを示すことになるが、不正が行われていることの立証や証拠にはならない」

「賭けのデータそのものでは、起訴に持ち込める十分な証拠とはならない。TIUが所有する多くの他の情報源とともに内容を吟味し、評価し、検証することが必要である。本日(18日)、ESSAから発表された統計内容は、その見地に立って見極めていかなければならない」

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)の開幕直前に、英国放送協会(BBC)と米ニュースサイト「バズフィード(BuzzFeed)」の報道で主要大会での八百長疑惑が伝えられ、テニス界は激震に見舞われた。

 これらの疑惑が明るみに出たことを受け、テニスの国際統括団体は不正防止策についての独立審査を行うと発表している。(c)AFP