【2月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、元チェルシー(Chelsea)のジャンフランコ・ゾラ(Gianfranco Zola)氏は11日、元チームメートのジョン・テリー(John Terry)のような「大物」選手には、カタールの複数のクラブが興味を示すと語った。

 カタール・スターズリーグ(1部)のアル・アラビ(Al-Arabi)で監督を務めるゾラ氏は、今シーズン終了後にチェルシーを退団するテリーの獲得に、同クラブが乗り出すのではないかと報じられた後、初めて公で口を開いた。

 しかしながらゾラ氏は、カタール国内ではアル・アラビ以外にも、自由契約になるとみられるテリーとの契約を結びたがっているクラブがあると語った。

 ゾラ氏はドーハ(Doha)で行われた会見で、「ジョン・テリーのような大物選手、有名選手という地位の選手についての話が出てくるときは、一つのクラブだけではなく、リーグ全体が興味を示す」と語った。

「カタール・リーグは、より大きくなることを求めているリーグだと私は考えている。だから、アル・アラビだけではなく、カタール・リーグ全体が興味を持つだろうと思う」

 1月末、35歳のテリーは今夏の契約満了をもって英ロンドン(London)のクラブを退団すると表明し、「ハッピーエンドにならない」とコメントしていた。

 1998年10月のアストン・ビラ(Aston Villa)戦でデビューを飾ったテリーは、チェルシーでの公式戦通算700試合出場にあと3試合と迫っている。キャリアの最初期には、チェルシーで200試合以上に出場したゾラ氏と、チームメートとしてともに戦ったこともある。

 2022年のW杯(2022 World Cup)開催を控え、元FCバルセロナ(FC Barcelona)のシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)もプレーするカタール・スターズリーグは、さらなる大物を呼び込もうと躍起になっている。

 それでもゾラ氏は、テリーを追い掛けているのはカタールだけではないと付け加えた。

「カタールだけではなく、米メジャーリーグサッカー(MLS)や中国もテリーの行き先とうわさされている。大金を投じている中国のようなリーグが出てくると他のリーグは大変だ。カタールやその他欧州のリーグの争いが激しくなる」

(c)AFP/David HARDING