【2月11日 AFP】米大統領選の共和党指名候補争いで10日、ニュージャージー（New Jersey）州のクリス・クリスティー（Chris Christie）知事とコンピューター大手ヒューレット・パッカード（HP）元最高経営責任者（CEO）のカーリー・フィオリーナ（Carly Fiorina）氏の2候補が撤退を表明した。

　前日に行われたニューハンプシャー（New Hampshire）州の予備選挙で、クリスティー氏は6位、共和党唯一の女性候補だったフィオリーナ氏は7位に低迷していた。

　ニューハンプシャー州の予備選では、共和党はドナルド・トランプ（Donald Trump）氏、民主党はバーニー・サンダース（Bernie Sanders）上院議員が圧勝。2人の主張は大きく異なるものの、非主流派候補として既成勢力を糾弾する選挙運動手法は共通している。

　サンダース氏の得票率はヒラリー・クリントン（Hillary Clinton）前国務長官の2倍弱に達し、トランプ氏も2位のジョン・ケーシック（John Kasich）・オハイオ（Ohio）州知事に20ポイント近くの差をつけた。この結果に民主、共和両党の主流派は大きな衝撃を受けており、指名争いの混迷や長期化は必至の情勢だ。(c)AFP/Michael Mathes