【2月7日 AFP】女子テニス、国別対抗戦フェドカップ(2016 Fed Cup)は6日、ワールドグループ1部の1回戦が各地で行われ、大会史上最長の試合を制したオランダは、ロシアに2連勝で準決勝進出に王手をかけた。

 敵地モスクワ(Moscow)のコートに立った世界ランク141位のリーシェル・ホーヘンカンプ(Richel Hogenkamp、オランダ)は、4時間の戦いの末に、7-6、5-7、10-8で元四大大会(グランドスラム)女王のスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)を退けた。

 フェド杯ではこれまで、2005年にプエルトリコのビルマリー・カステルビ(Vilmarie Castellvi)がカナダのアレクサンドラ・ウズニアッキ(Aleksandra Wozniak)に勝利した3時間49分の試合が最長となっていた。

 もう一試合でも、世界106位のキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)が、6-3、6-4で同31位のエカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova、ロシア)を破る番狂わせを演じており、昨年から踵(かかと)の故障を抱えるマカロワは、完敗したことを認めている。

 大会を過去4回制しているロシアは、7日のシングルスに世界6位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)を起用するか、難しい決断に迫られている。シャラポワは、前腕に違和感があると主張しており、第5試合のダブルス出場のみに限られる可能性もある。

■前回覇者チェコはエースが黒星

 連覇を狙うチェコも、敵地クルジュ・ナポカ(Cluj-Napoca)での初日を1勝1敗で終えた。

 2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を誇るチェコのエース、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)が、この日は46個のアンフォーストエラーを犯すなど振るわず、3-6、4-6で世界37位のモニカ・ニクレスク(Monica Niculescu)にストレート負けを喫した。

 それでもチェコは、前回大会(2015 Fed Cup)でチームを優勝に導いたカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)が、6-7、6-4、6-2で世界3位のシモナ・ハレプ(Simona Halep)を破る金星を挙げた。

 23歳のプリスコバは、4度目の直接対決で初めてハレプに勝利した。