【2月3日 AFP】(写真追加)英ロンドン(London)で、路上で倒れた高齢男性と、その手当てをしながら救急車を待っていた救急医療隊員が、たまたま通り掛かった元サッカー選手のデビッド・ベッカム(David Beckham)氏(40)にお茶とコーヒーを手渡される出来事があった。

 救急医療隊員のキャサリン・メイナード(Catherine Maynard)さんが男性患者と救急車を待っていると、ベッカム氏が現場を通り掛かった。メイナードさんはそのときの様子を英夕刊紙イブニング・スタンダード(Evening Standard)にこう語っている。

「患者を病院に搬送するために救急車を待っていたのですが、外はとても寒くて。ふと顔を上げると、ベッカムさんにそっくりな人が私たちの前を通り過ぎ、ハローとあいさつして、そのまま車に乗り込みました」

「その10分後、彼は私にコーヒーを、患者にはお茶を持って戻ってきてくれたんです」

 ロンドン救急サービス(LAS)は、黒っぽい上着に灰色のジョギングパンツ、黒い帽子、蛍光色の緑のスニーカー姿のベッカム氏と並ぶメイナードさんの写真をツイッター(Twitter)に投稿している。

 通り掛かりのベッカム氏が市民を助けるのは、今回が初めてではない。2011年には、英イングランド(England)南部ハートフォードシャー(Hertfordshire)の環状交差点で車がエンストして立ち往生していた男性が、ちょうど車で通り掛かったベッカム氏に手を貸してもらったというエピソードを英国放送協会(BBC)のラジオで語っている。(c)AFP