【2月1日 Relaxnews】オーストラリア政府観光局は建国記念日「オーストラリア・デー(Australia Day)」だった先月26日、海外からの観光客を誘致する新たなキャンペーンを開始した。オーストラリアで必見の観光スポットと言えば、巨大な一枚岩ウルル(Uluru、エアーズロック、Ayers Rock)と世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)。だが、他にもあまり知られていないが訪れる価値のある探検スポットがある。観光地からは一歩離れた魅力的な場所をいくつか紹介する。

■ブルー・マウンテンズ
シドニー(Sydney)から電車で2時間のブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)。斜面を覆っているユーカリの木々が発する霧の色から「青い山々」と呼ばれるようになった。山頂とふもとにある湿度の高い森へは、複数のケーブルカー・ルートかバスツアーで簡単にアクセスできる。先住民アボリジニの伝説にちなんで名づけられた3つの尖塔が並んだような奇岩スリー・シスターズ(Three Sisters)ではぜひ写真を撮りたい。

■ヒリアー湖
風船ガムのようなピンク色に見えるヒリアー湖(Lake Hillier)は、西オーストラリア(Western Australia)州南岸沖にあるルシェルシュ群島(Recherche Archipelago)のミドル島(Middle Island)にある。湖の水に含まれる高濃度の塩分のために湖全体がピンク色に見える。長さ600メートルのヒリアー湖はいまだ神秘のベールに包まれている部分も多く、科学者はなぜこれほど多くの塩分が含まれているのか解明できていない。

■デイントゥリー・レインフォレスト
クイーンズランド(Queensland)州ケアンズ(Cairns)の北、同州北東部沿岸にオーストラリア最大の熱帯雨林、デイントゥリー・レインフォレスト(Daintree Rainforest)がある。このエリアは地球上でも最も複雑な生態系の一つを形成し、高い生物多様性を誇る。自然愛好家なら、景色だけでなく、野生生物にも驚かされるに違いない。この原生林はオーストラリアの保護種に指定されているカエル、グリーン・ツリー・フロッグの生息地である他、オーストラリア固有種のチョウやコウモリのうち、90%が生息している。

■ピナクルズ砂漠
西オーストラリア州パース(Perth)の北にあるナンブング国立公園(Nambung National Park)の砂漠には、ピナクルズ(塔)と呼ばれる、風化作用でできたとがった石灰岩が無数に突き出ている。自然の塔は一つ一つ高さが異なり、最大高さ4メートルのものもある。

■キングス・キャニオン
北米にはグランドキャニオン(Grand Canyon)があるが、オーストラリアにはキングス・キャニオン(Kings Canyon)がある。北部特別地域(準州、Northern Territory)には、アボリジニのランドマーク、ウルル(エアーズロック)以外にも訪れるべき場所がある。ウルルから約300キロの位置にあるワタルカ国立公園(Watarrka National Park)には、息をのむような光景が広がっている。この国立公園はジョージ・ジル山脈(George Gill Range)の西端に位置し、険しい峡谷キングス・キャニオンがある。ここでアボリジニの伝説にインスピレーションを与えた動物に似た岩を探してみよう。断崖の上から、先史時代のシダが生い茂る、水をたたえた谷間へと下りて行くことができる全長6キロのキングス・キャニオン絶壁ウォーク(Kings Canyon Rim Walk)がお勧めだ。(c)Relaxnews/AFPBB News