【2月1日 AFP】(更新)ナイジェリア北東部の村で1月30日夜、銃や爆発物で武装したイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の戦闘員らによる襲撃があり、地元当局によると少なくとも85人が死亡した。

 ナイジェリア北東部では1月末、これに先立って自爆犯による襲撃が2件相次ぎ、合計で少なくとも24人が死亡したばかりだった。

 ナイジェリア軍の発表によると、今回襲撃に遭った村は北東部の主要都市マイドゥグリ(Maiduguri)の北にあるダロリ(Dalori)。村は戦闘員らによって焼き払われ、住民らは村の外へ逃げ出した。死者数は当初、50人とみられていたが、地元ボルノ(Borno)州当局によると、これまでに75人の遺体が病院に搬送され、さらに10人の遺体が埋葬されたという。

 一帯はイスラム教徒が住民の大半を占める。地元の指導者はAFPの取材に対し、「夜の礼拝を終えた直後、家の外に座っていたら銃声が聞こえ、数分後に襲撃犯が現れた」と証言。車で村に乗り付けた戦闘員らが発砲してきたため、多くの住民が村の外に逃げ出したと話した。朝になって村に戻ると、村全体が破壊されていたという。

 ナイジェリア軍の報道官は、襲撃者らは複数のバイクと車2台で同村に乗り付けて発砲した後、家屋に放火し始めたと説明。女の自爆犯3人が当初、村民の間に紛れ込もうとしたが、制止されると自爆したという。(c)AFP