【1月30日 AFP】シリア反体制主流派の最大組織「高等交渉委員会(HNC)」は、スイス・ジュネーブ(Geneva)で始まった国連(UN)主導の和平協議への参加を、サウジアラビアのリヤド(Riyadh)での4日間の議論を経て決定した。HNC代表団の幹部が29日、AFPに語った。

 同幹部は、サウジアラビアが支援するHNCが「30~35人の代表者」を、和平協議が29日に始まったジュネーブに派遣すると述べた。

 HNC代表団のアサド・ゾアビ(Asaad al-Zoabi)代表は、放送局「スカイニュース・アラビア(Sky News Arabia)」に対し、同団体が要求していた市民への爆撃停止と包囲されている地域への救援物資搬入許可の保証を米国とサウジアラビアから得たと述べた。HNC代表団は30日夜か31日朝にジュネーブに到着する予定だという。

 HNCはジュネーブでの和平協議に参加するよう欧米から圧力を受けていたが、包囲されている地域への救援物資搬入で合意に達しなければ参加しないと表明していた。また、シリア政府軍による一般市民への爆撃停止に向けて行動すると国際社会が保証することも求めていた。同組織は、国連が他の反体制派にも和平協議に参加するよう通知した後、これらの要求に関する「明確化」を要求していた。

 HNCは昨年12月、サウジアラビアによる数か月に及んだ努力の末、同国リヤドでシリアの代表的な反体制政治勢力といくつかの武装組織が合流してできた組織。反体制派の統一を目指すこのような動きは前例がなかった。HNCは自らをシリアの反体制派を代表できる唯一の組織だとしているが、他の反体制勢力からは異論が出ている。

 AFP記者によると、シリア内戦の和平仲介役を務めるスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)国連特使は29日、今後6か月にわたって行われる予定の和平協議の開始に当たり、ジュネーブでシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の代表と会った。

 HNCに参加していない反体制派もジュネーブでの和平協議に参加する意向を表明している。(c)AFP