【1月30日 AFP】中国東部・山東(Shandong)省の平邑(Pingyi)県にある石こう鉱山で29日、先月下旬に起きた崩落事故により坑内に閉じ込められていた作業員4人が、36日ぶりに救出された。国営・中国中央テレビ局(CCTV)が報じた。

 救出の映像を放映したCCTVによると、地下200メートルの地点から作業員を1人ずつ細長いカプセルに入れて地上まで引き上げた。4人を助け出すのに約2時間を要したという。

 救出された作業員は軍用毛布でくるまれ、目を保護するため目隠しをされて、救急車で病院へ搬送された。国営新華社(Xinhua)通信が地元の病院関係者の話として伝えたところによると、4人に大きなけがはなく、近いうちに帰宅できる状態だという。

 CCTVによれば、昨年12月25日に起きた崩落事故では作業員29人が坑内に閉じ込められた。11人は翌日に救助されたが、1人が死亡。残る13人は現在も行方不明となっている。

 救助隊は先月30日に生存者がいることを突き止め、今月8日に接触に成功。食料や衣料品、明かりなどをトンネル経由で地下に届けていた。しかし、不安定な地盤のため救助は難航していた。

 新華社によると、石こう鉱山の所有者は事故直後に現場で入水自殺を図った。崩落の原因は現在調査中だが、中国では工業安全基準が無視されることが多く、汚職にまみれた経営者が作業員の安全性を犠牲にして利益を追求する事例も相次いでいる。平邑県では事故後、地元の共産党幹部と自治体幹部ら4人が解任された。(c)AFP