【1月28日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は27日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6-3、6-7、6-2、6-3で第8シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を退け、7年間で6度目となるベスト4進出を決めた。

 マレーは3時間20分に及んだ4セットの過酷な戦いをくぐり抜け、第13シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)との準決勝に駒を進めた。ラオニッチは同日、第23シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)に勝利している。

 フェレールも簡単には屈せず、ベースラインからの強打で執念深くマレーを攻めたてて左右に走らせ続けた。それでも、第3セットで雷雨接近のためロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の屋根が閉まると、球足が遅くなったことがややマレーに有利に働いたようだった。

 マレーは試合後、「あれでリターンが少し楽になった。屋根が開いているときは風がすごく強くて、リターンが難しかった。それに、ダビドのフォアハンドがものすごく正確だったからね。だから僕としては少し助かった」と話した。

「実際のところ、あそこで少し休憩できたのはどちらにとっても良かった。第3セットの序盤からものすごいラリーが続いていたし、第2セットの終わりもそうだった。だから、あそこで少しリフレッシュしてコートに戻れた」

 その後のマレーは、セカンドサーブにそれまでとは打って変わった力強さが出てフェレールを下し、直接対決の成績を13勝6敗に伸ばした。

 義理の父親が大会中に倒れるなど、なかなか試合に集中しきれない状況が続いているマレーだが、これで自身18度目の四大大会(グランドスラム)4強入りを果たした。全豪ではここ6大会中4大会で決勝に進出しているが、いずれも準優勝。今回はタイトル獲得を目指している。(c)AFP