【1月24日 AFP】(更新)23日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)女子シングルス3回戦の試合中に倒れたアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の義父で、アナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)のコーチを務めるナイジェル・シアーズ(Nigel Sears)さんが24日、退院の許可をもらい、英国へ帰国の途に就く見込みとなった。

 元世界ランク1位のイワノビッチとマディソン・キーズ(Madison Keys)の試合を見守っていた58歳のシアーズさんは、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の階段で倒れ、応急処置を受けた。

 58歳のシアーズさんは「近いうちに退院する許可を医師からもらえることになり、数日以内に英国へ帰国することも問題なくなった」と語った。

「救護のために駆けつけた素晴らしい人々に、そして、全豪オープンと病院の優秀なスタッフに、とにかく心からの感謝を申し上げたい」

「今回の件に関係した皆さんの対処の仕方を、本当にありがたく感じている」

 これに先だって病院の関係者はAFPに対し、シアーズさんは「すべて順調で、安定している」と語っていたが、患者の秘密保持のためとして症状などについては明かさなかった。

 妻キム(Kim)さんが第1子の出産を控えているマレーは、隣接するマーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)でプレーしており、これを知ったのは、しばらく経ってのことだった。マレーは試合を終えると、義父を見舞うため病院に駆けつけていた。

 キムさんの陣痛が始まれば大会を棄権すると話しているマレーは、報道によると、病院で一夜を明かしたという。

 マレーは24日、練習コートに姿を再び現している。(c)AFP