【1月25日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は24日、130人が犠牲となった昨年11月のフランス・パリ(Paris)同時テロの実行犯ら9人を写したとする動画を公開した。

 動画はISの広報部門「アルハヤト・メディア・センター(Al-Hayat Media Centre)」が製作し、複数のイスラム過激派系ウェブサイトに投稿された。「彼らを見つけたら、どこであろうと殺せ」というタイトルが付けられ、対IS有志連合に参加する英国などの国々を脅迫する内容となっている。

 動画にはパリの事件に関与したとされるベルギー人4人、フランス人3人、イラク人2人が登場し、2014年9月以来シリアとイラクでISと戦っている「(米軍主導の)有志連合に参加している国全てに向けた」メッセージを伝えるとフランス語やアラビア語で語っている。また、デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相の写真が写され、「カーフィル(不信心者)の側に立つ者は誰であれ、われわれの剣の標的となるだろう」という英語のコメントが添えられている。

 動画にはこのほか、9人が人質とされる人々の頭部を切り落としたり、銃殺したりするなどの残虐行為に及ぶ様子も写されている。(c)AFP