【12月4日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は3日、人質として拘束していたシリア治安部隊の隊員らが少年兵6人によって殺害される様子を捉えたおぞましい動画をインターネット上に投稿した。

 動画は、「ユダヤ人の息子たちへ」というタイトルがつけられており、巧みに演出されている。10歳前後とみられる数十人の少年らが、宗教の経典や取っ組み合いの格闘を学ぶ様子が映し出され、このうちの6人が、ISが拘束する治安部隊を「処刑」することで敵に「メッセージを送る」ため、指導者によって選ばれる。

 6人はそれぞれ、崩れかけた要塞を走り抜けて人質を見つけに行くのだが、その様子はドラマチックな音楽と残忍なアクションシーンで彩られている。

 画面に映し出された人質はそれぞれ、氏名、生年月日、治安部隊や政府支持派の民兵組織での自身の役割について述べ、その後、少年らはそれぞれ人質を殺害。5人は銃殺、1人は喉をかき切られる。

 動画の説明によると、撮影が行われたのは、ISが「Wilayat al-Kheir」と呼ぶシリア東部デリゾール(Deir Ezzor)県。(c)AFP