【1月24日 AFP】ヨルダンの軍当局者は23日、同国国境でシリアから入国しようとした36人のグループと国境警備隊の間で衝突が発生し、12人が死亡したと発表した。グループのうち数人は武装していたという。

 ヨルダン軍のウェブサイトによると、負傷した者やシリア側に逃走した者もいるという。軍当局者はまた、薬物200万粒以上を押収したと述べた。

 ヨルダンは、シリアから難民に紛れて過激派戦闘員が入国することに対し、繰り返し懸念を表明。国境警備を厳格化し、難民受け入れ数を制限している。現在、約1万6000人のシリア難民が国境に押し寄せているが、入国を許可されるのは日に数十人程度だという。

 国連(UN)の統計によると、シリアで内戦が勃発した2011年以降に同国を脱出した約400万人のうち、ヨルダンが受け入れたのは約60万人。一方、ヨルダン政府は、内戦を逃れてヨルダンに入国したシリア人は140万人以上に上るとしている。(c)AFP