【1月23日 AFP】日本で昨年、難民認定を申請した外国人は過去最多の7586人に上ったが、そのうち実際に難民として認定された人はわずか27人だった。23日の法務省発表で明らかになった。人権団体は日本政府に対し、もっと多くの申請者を難民として認定するよう要請している。

 日本政府は、均質的な日本社会に難民が流入することに神経をとがらせており、難民の受け入れ人数を厳しく制限している。

 昨年、日本で難民認定を申請した数千人のうち、シリア人は5人で、そのうち難民として認定されたのは3人にとどまった。内戦状態が続いているシリアから昨年欧州に渡った膨大な数のシリア人と比べれば、ほんの一握りだ。他に難民認定されたのは、アフガニスタン人6人、エチオピア人3人、スリランカ人3人など。

 法務省は、27人という昨年の難民認定者数は、2014年の11人、2013年の6人と比較して飛躍的に増えていると述べている。しかし、昨年の難民認定申請者数7586人のうち、99%以上が却下されたことになる。

 難民支援協会(Japan Association for Refugees)は、日本政府は難民認定者数をもっと増やすべきだと述べている。(c)AFP