【1月20日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)で、鮮やかなオレンジ色の百日草が咲いた。ISSで花が咲くのは初めて。

「宇宙で育った最初の花のデビューです」。米国のスコット・ケリー(Scott Kelly)飛行士はツイッター(Twitter)に、花の写真を添えて投稿した。

 百日草は、地球上では栽培が簡単で、夏には大量に咲く花だ。だがISSでは、微小重力への適応が困難だった。

 百日草のような食用花の栽培は「ベジー(Veggie、野菜)」と呼ばれる米航空宇宙局(NASA)による長期プロジェクトの一環で、既に昨年、ISS飛行士らはレタスを栽培し、食べている。来年までにトマトの収穫を目指している。

 ISSでの野菜の栽培は、2014年半ばに始められた。土を使わず、空気中または水を噴霧した空気中で栽培している。NASAによると、この栽培法が必要とする水と肥料は大幅に少なく、植物の成長速度は地球上の3倍という。

「ベジー」プロジェクト担当の科学者、ジョイア・マッサ(Gioia Massa)氏は、これまでに栽培した植物は完全ではないが、微小重力状態での植物の成長について、地球上の研究者が理解を深めるのに役立っていると語った。(c)AFP