【1月20日 AFP】2008年の米大統領選の共和党副大統領候補で、保守派を代表する存在となったサラ・ペイリン(Sarah Palin)元アラスカ(Alaska)州知事が19日、今年の米大統領選の共和党指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏への支持を表明した。

 米大統領選は、候補者選びの初戦となるアイオワ(Iowa)州党員集会まで2か月を切っている。ペイリン氏は、トランプ氏陣営が公表した声明の中で「私は誇りをもって、米大統領にドナルド・トランプを推薦する」と述べた。

 この日、アイオワ州エイムズ(Ames)で開かれたトランプ氏陣営の集会で同氏への支持が明らかにされることは、かねて予想されていた。トランプ氏は声明でペイリン氏について「友人であり、私が非常に尊敬している有能な人だ。彼女の支持を得られて光栄だ」と謝意を表した。

 ペイリン氏は、08年の大統領選で副大統領にはなれなかったものの、政界に影響を及ぼす存在となった。ペイリン氏のトランプ氏支持は、アイオワ州でトランプ氏と接戦を演じ、全米の共和党候補支持率でも同氏に次ぐ2位につけるテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員にとって打撃となるとみられている。(c)AFP