【1月9日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するルイス・スアレス(Luis Suarez)は8日、スペイン国王杯(Copa del Rey 2015-16)の試合後にRCDエスパニョール(RCD Espanyol)の選手に対して「ろくでなし」と暴言を吐いたとする審判の報告書により、同大会で2試合の出場停止処分を科された。

 これに対しバルセロナは、発言はスアレスのものではなかったとして処分に抗議する意向を示している。

 6日に行われ、白熱したカタルーニャダービーとなった国王杯5回戦第1戦はバルセロナが4-1で勝利しているが、この試合でエスパニョールは2人の退場者を出し、さらに主審は見過ごしたものの、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を激しく踏みつけたGKパウ・ロペス(Pau Lopez)も処分を下されておかしくなかった。

 自身もロペスとの交錯でイエローカードをもらっていたスアレスは、試合後の通路でエスパニョールの選手たちを待ち構え、警備員が制止に入らなければならないほどの乱闘を引き起こしていた。

 これまでのキャリアで長期の出場停止処分を4度受けているスアレスは、かみつき行為により3度、リバプール(Liverpool FC)時代にはパトリス・エヴラ(Patrice Evra)に対する人種差別的な発言により処分されている。

 バルセロナに入団してから18か月間、スアレスの振る舞いは模範的なものだったが、今回の決定により、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみついて4か月の出場停止となって以来の処分を受けることとなった。(c)AFP