【1月8日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2016)は7日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)はともに勝利し、2016年の初対戦に向けて準決勝進出を果たした。

 第8シードのレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer、アルゼンチン)と対戦したジョコビッチは、6-3、7-5で勝利。ひやりとする場面がなかったわけではないが、ナダルと比べれば割合穏やかに勝ち進んだ。

 2セットとも最初のサービスゲームを落とす苦しい展開を強いられたジョコビッチだったが、追い込まれるというほどではなく、特にメイヤーが第2セットに訪れた最大の好機をふいにした後は危なげなかった。

 ジョコビッチは、ここまでの3試合で1つもセットを落とさずに勝ち上がっている。

 一方、ナダルとアンドレイ・クズネツォフ(Andrey Kuznetsov、ロシア)の対戦は長く記憶に残るような試合となり、第3セットにもつれ込んだ激闘の末に6-3、5-7、6-4で勝利したナダルは、拳を突き上げて喜んだ。

 四大大会(グランドスラム)を14回制した頃の強さを完全に取り戻したいナダルは、楽々と第1セットを獲得したが、本当の戦いはそこからだった。

 第2セットもいきなりブレークを奪ったナダルだったが、クズネツォフもフォアの強打を武器に反撃。一進一退の攻防が続いたものの、最後はクズネツォフがこのセットをものにした。クズネツォフがナダルからセットを奪うのは、これが初めてだった。

 第3セットも、ナダルが1ブレークアップのリードを手放すなど、予測がつかない展開となったが、ナダルが第9ゲームで再びクズネツォフのサービスゲームをブレークすると、これが決定打となり、続くサービスゲームをキープして4強入りを決めた。

 そのほかの試合では、世界ランキング94位のイリヤ・マルチェンコ(Illya Marchenko、ウクライナ)が6-3、7-6で第7シードのジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)を破り、ナダルとの準決勝に駒を進めた。

 大会前はまったくのノーマークながら、1回戦で前回王者のダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を破ったマルチェンコは、ストレートで勝利を収め、驚異の快進撃はこの日も止まらなかった。

 残る1試合では、第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)が6-3、6-2で英国のカイル・エドモンド(Kyle Edmund)を退け、ジョコビッチとの準決勝に勝ち進んだ。(c)AFP/David HARDING