【1月6日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2016)は5日、シングルス1回戦が行われ、前回覇者のダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)は7-6、3-6、2-6で世界ランク94位のイリヤ・マルチェンコ(Illya Marchenko、ウクライナ)に敗れ、まさかの初戦敗退に終わった。

 第4シードのフェレールは、第1セットの第1ゲームでブレークされるなど、序盤から乱調の兆しを見せていたが、最終的に43個のアンフォーストエラーを犯すなど、2時間17分で大会から姿を消した。

 世界ランク7位のフェレールは、いつものように温厚な口調で「試合を通して相手が僕を上回っていた。第1セットから、彼は試合の勝者にふさわしかった」とコメントした。

 この試合で新しいラケットを使用したフェレールだが、それが敗因になったわけではないと述べ、「ラケットには満足している。問題はラケットではなく、自分のサーブだった」とすると、試合を通してエネルギーが欠けていたことを明かしている。

 第1セットで5-4のリードを奪い、サービングフォーザセットを迎えたマルチェンコだが、次のゲームでフェレールにブレークを許すと、試合をタイブレークに持ち込まれた。

 1時間以上に及んだ第1セットは、フェレールが10-8でタイブレークを制して終了した。

 それでも28歳のマルチェンコは失速せず、第2セットの序盤にフェレールのサービスゲームをブレーク。このままの勢いを維持して、セットカウントを1-1のタイとした。

 第3セットでも好調をキープしたマルチェンコは、最終ゲームで3度のダブルフォールトを犯したものの、なんとか試合に決着をつけ、ロシアのティムラズ・ガバシュビリ(Teymuraz Gabashvili)と対戦する2回戦へ駒を進めた。

 フェレールは、前回大会(Qatar ExxonMobil Open 2015)の決勝でトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)に勝利して、シーズン序盤にはずみをつけると、これを含めて計5つのタイトルを獲得していた。(c)AFP/David HARDING