【1月6日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)の新指揮官に就任したジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が5日、チームの初練習に臨み、数千人のファンが拍手でレジェンドを歓迎した。

 現役時代に世界最優秀選手を3度受賞しているジダン監督だが、現在はチームの危機的な状況を改善し、再び成功の高みへと引き上げ、さらに指導者としての力量も証明するという最難関の任務に直面している。

 クラブによる指名から数時間後、43歳のジダン監督は、エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ(Estadio Alfredo di Stefano)で初めてトップチームの練習を指揮した。

 グレーのジャージーに蛍光色のシューズという姿のジダン監督がグラウンドに姿を現すと、スタジアムに集まった約5000人のサポーターからは「ジズー!ジズー!」と歓声が上がった。そして監督が選手を集め、自らボールを蹴り出して練習を始めると、スタジアムからは声援が送られていた。

 ジダン監督にチームを引き継いだラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)前監督は、ファンやスーパースターたちの信頼を勝ち取ることができず、わずか半年ほどで指揮官の座を追われている。

 昨季は宿敵FCバルセロナ(FC Barcelona)に3冠を許し、今季はピッチ外で屈辱的な失態を犯すなど、レアルはほぼ1年にわたって雌伏の時期を過ごしている。

 しかし、スペインのスポーツ紙の多くは、ジダン監督の指導者としての経験の少なさを指摘しており、今回の仕事は荷が重いのではないかと懸念している。

 スペインで最も読まれているスポーツ日刊紙マルカ(Marca)は、「ジダン氏はサッカー界のレジェンドで、レアルの偉大な象徴」とたたえながらも、「指揮官としての経験は、選手としての卓越した経験に見合っているとはいえず、疑問の余地が残る」と評している。

 指導者としてのジダン監督は、現時点で下部組織のレアル・マドリード・カスティージャ(Real Madrid Castilla)を率いた1年半の経験しか持っていない。そして3部リーグのカスティージャは昨季、2部への昇格を逃している。

 とはいえ、ジダン新監督は、2013年と2014年にカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の右腕としてトップチームのスタッフに入閣しており、選手のことを把握していることは利点といえる。実際、選手はリラックスした様子でこの日の練習に臨み、笑顔も多く見られた。(c)AFP