【1月4日 AFP】オーストラリアのピーター・ダットン(Peter Dutton)移民・国境警備相が、女性ジャーナリストを「狂った魔女」とけなす携帯メールを間違って当の本人に送信したことについて3日、声明を発表し謝罪した。

 ダットン氏は声明で、豪ニューズ・コープ・オーストラリア(News Corp Australia)日曜版各紙の政治部部長、サマンサ・メイデン(Samantha Maiden)氏が執筆したコラムを読んだ後に、同氏に問題の携帯メールを送ってしまったことを認め「すぐに彼女に謝罪し、誠意をもって受け入れてもらえた。サム(メイデン氏)と私は長年、きつい言葉を交わしてきたが、今回は互いに笑うことができた」と述べた。

 一方、ダットン氏のメールにはかなり強い言葉が含まれていたという報道にもかかわらず、メイデン氏は4日、気分は害していないと述べた。豪放送局ABCの取材に対し、メイデン氏は「確かに、狂った魔女と呼ばれたとだけ言っておきましょう」と語った。

「彼から『おい、奴は少々狂った魔女だよな』というメールが送られてきたので、すぐに『おい、狂った魔女にメールを送ってるわよ』と返信した」

 メイデン氏はさらに、「新米がやりがちなミス」と言った上で、ダットン氏への処分は求めていないと述べた。(c)AFP