【1月4日 AFP】(記事更新)女子テニス、世界ランク1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が4日、膝の炎症により男女混合国別対抗戦の第28回ホップマンカップ(Hopman Cup XXVIII)の初戦を欠場することが決まり、シーズン序盤につまずいた。

 34歳のセレーナはこの日、ウクライナのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)と対戦する予定だったが、試合開始を目前にして棄権した。

 オーストラリアのパース(Perth)で開催されている今大会は、今月開幕を迎える全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で連覇を目指すセレーナにとっての前哨戦となっていた。

 四大大会(グランドスラム)通算21勝を誇るセレーナだが、昨年は年間グランドスラム達成を逃した後、「回復の時間」が必要としてシーズン終盤は大会を欠場していた。

 しかしながらセレーナは膝の問題は軽いもので、5日に控えるオーストラリア・ゴールド(Australia Gold)との一戦までには回復することを期待していると語った。

 セレーナは「今日はパースのコートに立てなかったことが残念です。今朝は試合をする気持ちであふれていました。残念なことに膝の炎症で、私には休養が必要になりました。明日午後のオーストラリア・ゴールドとの試合では、コートに立てると確信しています」とコメントしている。

 昨年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2015)で大会通算6度目の優勝を飾ったセレーナは、同9月に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)準決勝でロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)に敗れ、年間グランドスラムの達成を逃した。

 この日、セレーナの代役は20歳のヴィクトリア・デュバル(Victoria Duval、米国)が務めた。世界ランク87位の自己記録を持つデュバルは、昨年8月にホジキンリンパ腫(Hodgkin's lymphoma)を克服して、テニス界に復帰している。

 しかし、デュバルは世界ランク19位のスビトリーナに対抗できず、4-6、1-6で敗れた。

 米国チームはその後第2試合の男子シングルスでジャック・ソック(Jack Sock)がアレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov)に4-6、2-6で敗れ、ウクライナチームの勝利が決まった。

 消化試合となった第3試合の混合ダブルスでは米国組が6-2、6-3で勝利し、一矢を報いている。(c)AFP