【12月21日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で19日、約40年ぶりにミス・コンテストが開催され、多民族が暮らす北部キルクーク(Kirkuk)出身のシャイマー・カシム・アブドルラフマン(Shaymaa Qasim Abdelrahman)さん(20)が「ミス・イラク(Miss Iraq)」に選ばれた。

 市内ホテルのパーティー会場で行われたミスコンは水着審査こそなかったものの、入りきれないほどの人々が詰め掛け、誰もがささやかな達成感を味わっていた。

 審査の間、会場後方からは流行のファッション姿の若者たちが長身でグリーンの瞳を持つシャイマーさんの名前を連呼して応援。シャイマーさんの優勝を出席者たちも納得していた。

「イラクが前に進めて、とてもうれしい」というシャイマーさんは、彼女と自撮り写真を撮影しようと押し寄せるファンたちをかわしながら、今回のミスコンについて「一大イベント。イラクの人たちを笑顔にできた」と語った。

 また、主催者の一人は「世界の人たちは、イラク人が人生を楽しんでいないと思い込んでいるのじゃないか」と話した。

 前回の「ミス・イラク」コンテスト開催は、石油資源が豊富なイラクが経済的に豊かだった1972年までさかのぼる。(c)AFP