【12月14日 AFP】カンボジア北東部クラチエ(Kratie)州で、コメを原料とした酒が原因で、少なくとも19人が死亡、172人が入院した。同国保健省が13日、明らかにした。問題の酒には有毒なレベルのメチルアルコールが含まれていたという。

 同州では先月19日以降、問題の酒を飲んだ後に具合が悪くなる住民が続出。これを受けて地元当局は、州内の醸造業者とコメ原料の酒の販売店の全てに対して一時的な営業停止を命じた。

 保健省が実施した検査では、少なくとも5件の事例で原因になったとみられる酒の一部から、最高で12%のメチルアルコールが検出されたという。通常の酒のメチルアルコール含有量は約0.15%とされる。

 モム・ブンヘーン(Mam Bunheng)保健相は、当局の適切な検査や許可を受けずに製造されたコメや薬草が原料の酒を飲まないよう呼び掛ける声明を発表した。

 コメから造られた酒はカンボジアで広く飲まれている。安価だが、適切に混合しなければ人体に有害になることがある。(c)AFP