【12月11日 AFP】15-16フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは10日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が110.95点をたたき出し、自身の持つ世界最高得点を更新して首位に立った。

 ソチ冬季五輪で101.45点を記録し、SPの歴代最高得点保持者になった羽生は、先日のNHK杯(NHK Trophy 2015)で106.33点をマークして、再び記録を塗り替えていた。

 NHK杯で合計322.40点をたたき出した羽生は、史上初の300点超えを記録する選手となった。

 フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の『バラード第1番(Ballade No 1)』に乗せた演技で、2つの4回転ジャンプとトリプルアクセルを含む高難度のプログラムを完璧に演じきった羽生は、「自分でも驚いている」とコメントしている。

 演技を終えた羽生は自分に拍手を送り、日本国旗を掲げた大勢のファンの歓声に応えた。

 21歳の羽生は、練習パートナーでもあるスペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)に19.43点差をつけて、12日のフリースケーティング(FS)に臨む。3位には、86.95点で中国の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)が入っている。

 今大会で羽生が優勝すれば、20周年を迎えたGPファイナルで史上初の3連覇を飾ることになる。

 他の日本勢では、宇野昌磨(Shoma Uno)が86.47点で4位、村上大介(Daisuke Murakami)が83.47点で5位発進した。