【12月10日 AFP】米誌タイム(Time)は9日、2015年の「今年の人」に、欧州一の経済大国ドイツを10年にわたり率いるアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相を選出した。

 同誌は、ユーロ圏を脅威にさらしたギリシャ財政危機や、欧州連合(EU)を二分する恐れのあった難民危機などの問題に対処する上で、メルケル首相は不可欠な役割を果たしたと評価。

 タイム誌のナンシー・ギブス(Nancy Gibbs)編集長は、「ほとんどの政治家があえて求めたりしないことを自国に求め、独裁やご都合主義に断固として立ち向かい、世界で不足している不動の道徳的リーダーシップを発揮した」とメルケル首相をたたえた。

「今年の人」は、タイム誌がその年に世界で最も話題を呼んだり、影響力を及ぼしたりしたとみなす人物が選ばれる。1927年に始まって以来、女性が選出されたのはメルケル首相がまだ4人目。昨年はエボラ出血熱の対応にあたる医療従事者らが、2013年はローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が選ばれた。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は過去に2度選ばれている。

 今年の次点には、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)最高指導者と、2016年米大統領選挙で共和党の指名獲得争いの首位に立つ不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏、米国の「黒人の命は軽くない(Black Lives Matter)」運動の活動家ら、イランのハサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領が選ばれた。(c)AFP/Jennie MATTHEW