【12月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の商業面を統括するFOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は6日、独紙ウェルト日曜版(Welt am Sonntag)に対し、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の一人勝ちが競技を「つまらなく」したことで、人気の低下に拍車がかかったとコメントした。

 エクレストン会長は、「メルセデスの独走状態が続き、多くの人はレースの最初だけを見て、テレビのスイッチを切る。なぜなら、メルセデスがレースをつまらなくしてしまったからだ」と話した。

「競技にとって良いことではない。ファンは、グランプリが始まる前から誰が勝つかなんて知りたくないんだ。それが現在われわれが抱える問題で、解決しなければならないものだ」

 メルセデスは、2年連続でコンストラクターズタイトルを獲得しており、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)も、ドライバーズタイトル連覇を果たした。

 1チームによる席巻を受け、エクレストン会長はF1の将来を危惧しており、チームとメーカーは協力をより一層強化するとともに、エンジンの低価格化と、パワーアップを目指さなければならないと考えているようだ。

「ここ数十年、われわれは金融活動を制限して、競争力を高めようとしてきた」

 今年行われた19大会で、メルセデスが優勝を逃したのはわずか3回。また、優勝したうちの12大会では、ハミルトンとニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)がワンツーフィニッシュを飾っている。(c)AFP