【12月7日 AFP】ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領(91)は6日、脳に見つかった腫瘍の治療が成功したことを明らかにした。自らが担当する地元ジョージア(Georgia)州の教会で日曜学校の生徒らに話した。地元メディアが同日報じた。

 ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)の受賞者で世界的な人道支援活動でも知られるカーター氏は、8月に肝臓の腫瘍摘出手術を受けたが、その際に脳内4か所にがんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)が見つかったと公表していた。

 だが、カーター氏が同日明らかにしたところによると、直近に受けた磁気共鳴画像装置(MRI)検査では、メラノーマがすべて消え、新たながんもなかったという。また今後も、3週間ごとに受けている抗PD-1抗体「pembrolizumab」を用いた免疫療法を続けるとしている。

 カーター氏の友人で同じ教会に通うジル・スタッキー(Jill Stuckey)さんが地元ニュースサイト、アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(Atlanta Journal-Constitution)に語ったところによると、発表はカーター氏が担当するジョージア州プレーンズ(Plains)のマラナタ・バプテスト教会(Maranatha Baptist Church)の日曜学校の開始直後に行われたという。

 同サイトの電話取材にスタッキーさんは、カーター氏の「今週スキャンを受けたら、がんはなくなっていた」との報告を受け、教会にいた全員が立ち上がって拍手を送ったと話した。(c)AFP