【8月21日 AFP】ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領(90)は20日、ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)で記者会見し、脳にがんが見つかったと発表した。今月に受けた肝臓からの腫瘍摘出手術の過程で、皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)が脳内の4か所に見つかったという。

 第39代米大統領を務めた後に人道支援活動に尽力し、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)も受賞しているカーター氏。今後の治療の中で、がんが他の部位に転移しているのが見つかる可能性は高いとした上で、同日午後にも放射線治療を開始すると語った。

 メラノーマは増殖のスピードが極めて速いがんの一種。カーター氏は医師の話として、皮膚に出現することが多いが、ごくまれに内臓に現れる場合もあると説明した。

 カーター氏は、脳にメラノーマがあるとの診断を受けた際、自分の死期が急速に近づいていると感じたものの、気持ちは落ち着いたままだったと語っている。

「私は素晴らしい人生を生きた」「なので、驚くほど落ち着いた気持ちだった。妻よりもずっと。だが今は、神の手にゆだねられていると感じている」

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