■態度については反省

 恐喝が始まったのは今年6月で、ヴァルブエナは、セックステープを持っているという男から電話を受けたと警察に訴えていた。

 今回の事件では、ベンゼマの友人であるカリム・ゼナティ(Karim Zenati)被告を含む4人が起訴されている。

 ベンゼマは、10月5日に仏代表合宿地でヴァルブエナにテープの話を持ちかけたとされているが、自身だけでなく、ベンゼマが運営する会社で働くゼナティ被告も、金銭など必要としていなかったと強調した。

 しかしながら、警察が盗聴に成功したベンゼマとゼナティ被告の通話内容から、彼らの態度に疑問が投げかけられている。

 ベンゼマは、ヴァルブエナをあざ笑うような会話をしていたことについて、「電話であのような話し方をしてしまい、自分自身に腹が立っている。あれは度が過ぎていた」とコメントした。

 問題の盗聴内容について、ベンゼマはTF1のインタビューで、「友人と一緒に笑いものにして申し訳ない。彼(ヴァルブエナ)と彼のご家族に謝罪する」と語った。

 今回のスキャンダルは、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の開催国フランスにとって深刻なダメージとなっており、ベンゼマはヴァルブエナとの接触を一切禁じられ、先日行われたドイツやイングランドとの親善試合にも招集されていない。