【11月30日 AFP】保守的なイスラム教が色濃く残り女性の社会進出が遅れている中東のサウジアラビアで29日、初めて女性の参政権が認められた地方選挙の選挙活動が始まった。12月12日の投票日に向け、900人を超える女性候補者が立候補している。

 サウジアラビアの公職選挙では、女性が候補者となるのも投票できるのも今回が初めて。ただ、女性の自動車運転解禁を求めて昨年12月に隣国アラブ首長国連邦(UAE)から車でサウジ入国を試み拘束されたルージャイ・ハスルール(Loujain Hathloul)さんら活動家の女性3人については、当局から立候補の許可が下りなかった。

 また、リヤド(Riyadh)近郊で立候補した女性候補者の1人は、選挙集会の開催許可が地主から得られなかったためインターネットで選挙戦を戦うと述べている。他の女性候補者たちも、マイクロブログのツイッター(Twitter)や画像投稿サイトのインスタグラム(Instagram)、サウジで広く利用されているオンライン・フォーラムなどに頼った選挙戦を展開している。(c)AFP