【11月27日 AFP】米軍兵士が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦うクルド人兵士らを訓練するため、ISとの激しい戦闘で荒廃したシリア北部アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)入りしたことが分かった。クルド勢力筋が26日、明らかにした。

 コバニのクルド人活動家、ムスタファ・アブディ(Mustapha Abdi)氏はAFPの取材に、米軍の指導官たちが「数時間前に」到着したと語った。米軍の公式なシリアへの地上部隊派遣は、これが初めて。

 シリアのクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」関係者によると、米軍の指導官らはIS掌握下にあるジャラブルス(Jarablus)とISの事実上の「首都」となっているラッカ(Raqa)の奪回作戦を指導するという。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表も、米軍の指導官50人以上がシリア北部と北東部に到着し、うち30人がコバニ入りしたと語った。(c)AFP