【11月23日 AFP】ギリシャのスタブロス・コントニス(Stavros Kontonis)スポーツ副大臣は22日、同国1部リーグ第11節、パナシナイコス(Panathinaikos)対オリンピアコス (Olympiacos)の「ギリシャ・ダービー」が暴動により試合前に中止されたことついて、ファンに責任があるとの見解を示した。

 コントニス副大臣は、21日のリーグ戦1試合が暴動で中止となった事態を受けて声明を発表し、「本日、重罪で逮捕された14人が裁判に委ねられた。これにより、容疑者全員が法の裁きを受けることになる」とコメントしている。

「暴力事件の撲滅は、この国が組織として行動すべきテーマである。これからも破壊行為を続けようとする者は、社会の堪忍袋の緒はとっくに切れていることを今ごろ悟っていることだろう」

 ギリシャ政府は今年初め、国内スポーツにおいて暴力排除を目指す法案を通過させている。

 21日にギリシャ・ダービーを担当する予定だったアンドレアス・パッパス(Andreas Pappas)主審は、会場のアポストロス・ニコライディス・スタジアム(Apostolos Nikolaidis Stadium)の内外で起きた暴力行為を考慮し、試合中止を決定した。

 この決定が観客に発表された直後、多くのファンがピッチに乱入し、警察機動隊と衝突した。警察側の発表によると、14人が逮捕され、警官3人が負傷したとされている。

 警察が催涙ガスを使用すると、ファンは発煙筒をピッチに投げ込んだため、大勢の観客が押し寄せたスタジアムは重苦しい空気に包まれた。

 キックオフの2時間前には、スタジアムの外にいた警察とパナシナイコスのファンが衝突していた。ファンが警察に石やがれきを投げると、警察はその10分後に催涙ガスで応戦した。

 警察とファンの衝突はスタジアム内でも起きており、アウェーのオリンピアコスの選手がピッチに登場すると、パナシナイコスのファンはためらうことなく4本の発煙筒を選手に向けて投げ入れた。

 オリンピアコスのサッバス・セオドリディス(Savvas Theodoridis)副会長は、試合前の練習中にファンの投げ入れた発煙筒が、アイスランド代表のアルフレッド・フィンボガソン(Alfred Finnbogason)、セルビア代表のルカ・ミリボイェビッチ(Luka Milivojevic)に当たったと明かしている。

 パナシナイコスは22日に行われた緊急取締役会議で、ピッチに発煙筒を投げ入れたファンを批判したが、クラブには0-3の敗戦、勝ち点の剥奪、多額の罰金といったペナルティーが科せられる可能性が高い。(c)AFP