【11月21日 AFP】(一部更新・写真追加)西アフリカ・マリの首都バマコ(Bamako)の高級ホテルがイスラム過激派とみられる武装集団に襲撃された事件で、同国のイブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領は21日、19人が殺害されたほか、実行犯2人が死亡したと発表した。

 20日の事件を受け、マリ政府は、同国全土に10日間の非常事態を宣言するとともに、犠牲者を追悼するため、3日間にわたり喪に服するよう呼び掛けた。犠牲者にはロシア人6人、中国人3人、ベルギー人2人、米国人とイスラエル人、セネガル人それぞれ1人、マリ特殊部隊の隊員1人が含まれている。治安当局筋と地元報道は当初、事件では少なくとも27人の遺体が見つかったと伝えていた。

 首都の高級ホテル「ラディソン・ブル(Radisson Blu)」への襲撃は、アルジェリア人のモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)容疑者を指導者とする国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力「アルムラビトゥン(Al-Murabitoun)」が犯行声明を出している。

 マリの治安当局筋は、襲撃に関与した疑いがある容疑者少なくとも3人の行方を追っていると発表した。(c)AFP