【11月18日 AFP】17日に行われた2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア2次予選で、シンガポールに2-1で勝利したシリア代表の監督が、仏パリ(Paris)で発生した連続襲撃事件の犠牲者への黙とうに疑問を呈した。

 シリアのファイル・イブラヒム(Fajr Ibrahim)監督は試合後、現在行われている暴力行為によって殺害されたシリア国内の人たちには、同じようなセレモニーがされていないと主張している。

 イブラヒム監督は、片言の英語で、「われわれはフランス人のために30秒間立ち上がっているが、シリアで殺された人たちのためには誰も1秒も立ち上がらない。このことを知っておくべきだ」と語った。 

「われわれはすべてのテロリスト、テロリスト集団と戦っている。そしてシリアはすべてのテロリスト集団と戦っている。われわれは世界中にいるすべてのテロリストを壊滅させる」

 アジア地域では、コンサートホール、カフェ、スタッド・ド・フランス(Stade de France)近郊で多くの犠牲者を出した襲撃事件後に行われた試合で黙とうがささげられており、シリアとシンガポールも34秒間目を閉じている。

「黙とう」の指示はアジアサッカー連盟(AFC)から出されており、国際サッカー連盟(FIFA)会長選に立候補しているサルマン・アル・ハリファ(Shaikh Salman bin Ebrahim Al Khalifa)AFC会長は、今回の襲撃事件を「憎むべき行為」と非難している。

 サルマン会長は声明で、「われわれは今回の襲撃を非難し、怒りを覚えている世界中の全ての人と協力して立ち上がった」とコメントした。

 フランスのマニュエル・バルス(Manuel Valls)首相は、パリの襲撃事件は、フランスがイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対して空爆を行っているシリアで組織されたとの見解を示している。(c)AFP