【11月13日 AFP】服用した経口避妊薬のパッケージに誤表示があったために妊娠したとして、女性100人以上が製薬会社4社を相手取り、数百万ドルの損害賠償を求める集団訴訟を米国で起こした。原告側代理人が12日、明らかにした。

 先週、米フィラデルフィア(Philadelphia)の裁判所に訴えられたのは、米ジェネリック医薬品メーカーのビンテージ(Vintage)、クオリテスト(Qualitest)、エンド(Endo)、およびカナダのパンテオン(Pantheon)の4社。

 原告女性らは、4社が販売した経口避妊薬のパッケージに記載された薬の服用順序が間違っており、正しい飲み方と逆だったために薬効が失われたと主張。誤表示のため「適切な補償もなく、望まない妊娠をする危険にさらされた」と訴えている。

 原告女性の一部は、生まれた子どもの18歳までの教育費、医療費、出産に伴い逸失した給与収入、望まない妊娠による肉体的・精神的苦痛に対する損害賠償を支払うよう求めている。

 その他の女性も大半が損害賠償を要求しているが、賠償の対象は各居住地の州法によって医療費と逸失収入、肉体的・精神的苦痛に限定されている。

 原告側代理人の弁護士がAFPに語ったところによると、原告女性のうち93人が出産し、17人は妊娠したが出産に至らず、また2人は妊娠しなかったという。(c)AFP