【11月12日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選のプレーオフに臨むアイルランドは、本大会出場のチャンスを無傷のままに、13日に敵地で行われるボスニア・ヘルツェゴビナとの初戦を切り抜けられることを願っている。

 マーチン・オニール(Martin O'Neill)監督率いるアイルランドは、ゼニツァ(Zenica)での初戦を終えると、16日にはホームのダブリン(Dublin)で第2戦を迎える。しかし、本大会進出が懸かる戦いでは、出場停止の選手やけが人が指揮官の悩みの種となる。

 出場停止のジョン・ウォルタース(Jonathan "Jon" Walters)やジョン・オシェイ(John O'Shea)に加え、負傷のシェイ・ギブン(Shay Given)とロブ・エリオット(Rob Elliot)を欠くオニール監督は、「間違いを犯してはならない。難しい2試合だ。プレーオフでは楽勝などということは期待してはいけない」と語っている。

 先月行われた予選のドイツ戦で白星をもたらす決勝点を挙げたサウサンプトン(Southampton FC)に所属するシェーン・ロング(Shane Long)も、足首の負傷で第1戦は欠場となる。

 それでもオニール監督は、「機運があちらに傾くのは構わない、心からそう思う。われわれは自力でここまでやってきた。それを軽々しく手放したくはない」と続けた。

 アイルランドは、予選グループDでドイツとポーランドに次ぐ3位に入った。一方のボスニア・ヘルツェゴビナは、B組でウェールズとベルギーの後塵を拝している。

 ボスニア・ヘルツェゴビナは2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)と欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)でともにプレーオフの末に本大会出場を逃している。また、GKアスミール・ベゴヴィッチ(Asmir Begovic)やミラレム・ピャニッチMiralem Pjanic)、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)らは警告を抱えた状況でプレーオフ初戦に臨む。