【11月10日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)は9日、ドーピング問題に揺れたアスタナ(Astana Pro Team)が、2016シーズンもワールドツアーライセンスを保持することを発表した。

 カザフスタンを拠点とするアスタナは、昨年のツール・ド・フランス(2014 Tour de France)覇者ヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)らを擁するチームで、UCIの定める基準を満たした他の10チームと共に、ワールドチームへの登録が完了した。

 UCIは声明を発表し、「(独立調査委員会により)導かれた結論を確認し、ライセンス委員会は、チームが要求を満たしていると判断しました」と述べている。

 アスタナでは昨年、リザーブチームを含め、5人の選手がドーピング違反を犯していたことが判明。これを受けたUCIは2月、アスタナのワールドツアーライセンス取り消しを要求し、チームはグランツール(三大ツール)を含めた国際レースの出場権を剥奪される可能性に直面した。

 それでも委員会は4月23日、ローザンヌ大学スポーツ科学研究所(Institute of Sport Sciences of the University of LausanneISSUL)による厳しい監視を4か月間受けることを条件に、アスタナにライセンスを認可していた。

 条件付きの期間が終了した後、ISSULは9月にUCIへ最終的な報告書を提出。チームが相当の努力をしていることを認めたが、同時に、まだまだ道のりは長いとも指摘している。

 ISSULの報告書を引き合いに出した委員会は、「選手のトレーニング計画、スタッフ、レースの管理、そして医療的なケアという面で見れば、2014年12月に(ライセンス)委員会から命じられて明らかになった監査報告に比べ、状況は劇的に改善している」と述べた。

「アスタナが自分たちでチームの基盤を立て直すことができれば、2017年からも、プロチームの申請基準を満たすことが可能だと思われる」

 残りの7チームは、通常の申請手続きの一環として、これからライセンス委員会の審査を受けることになる。(c)AFP