【11月8日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第3戦、中国杯(Audi Cup of China 2015)は7日、女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、浅田真央(Mao Asada)は合計197.48点で優勝を果たし、GP復帰戦を勝利で飾った。

 FSの浅田は、3回転ルッツの失敗などで2点を減点される不安定なできながら、自己ベストの合計195.76点を記録した本郷理華(Rika Hongo)を抑えて優勝を飾った。

 1年間の休養を経て、GP復帰戦を勝利で終えた25歳の浅田だが、納得のいかない滑りに喜びを爆発させることはなかった。

 浅田は、「結果は優勝で終われたけど、満足はしていません」と話している。

 一方で19歳の本郷は、「順位のことはそんなに考えていません。それよりも、いい滑りができたことがうれしかった」と、ややすっきりしなかった浅田とは対照的なコメントを残した。

 3位には、合計184.28点を記録したエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova、ロシア)が入った。ショートプログラム(SP)では残念な結果に終わったラディオノワだったが、この日は力強い滑りを披露した。

 昨年のGPファイナルで銀メダルを獲得しているラディオノワだが、この中国杯では大会直前にコーチのインナ・ゴンチャレンコ(Inna Goncharenko)氏が入院し、指導者不在で大会に臨まなければならなかった。

 長年師事しているコーチがいない影響は滑りにも表れており、特に6位に終わったSPでは、「どうしたらいいかまったくわからない」状態だったと話している。

 それでも、そこから立て直しての表彰台入りは16歳のラディオノワにとっては大きな自信になっただろう。(c)AFP/Abhijan Barua