ティンバーウルブズ、亡きHCにささげる開幕戦勝利
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【10月29日 AFP】15-16NBAは28日、各地で試合が行われ、ミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)が112-111でロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)を破り、がんで死去した指揮官に勝利をささげた。
試合のわずか3日前に、ヘッドコーチ(HC)のフリップ・サウンダーズ(Phil "Flip" Saunders)氏ががんのため急逝したティンバーウルブズは、気持ちの面で難しい試合となったが、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)を擁するレイカーズに競り勝った。
昨季は下位に低迷し、ともにプレーオフ進出を逃した両チームだが、この日は見応えのある戦いを繰り広げた。
前半終了時点で9点差をつけられていたウルブズが逆転に成功すると、最後はレイカーズのルー・ウィリアムズ(Lou Williams)がブザービーターを狙ったシュートが外れ、決着がついた。
ティンバーウルブズのPGリッキー・ルビオ(Ricky Rubio)は、この日の勝利を60歳でこの世を去ったサウンダーズ氏にささげている。
サウンダーズ氏は、ワシントン・ウィザーズ (Washington Wizards)とデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)時代を合わせ、NBAで計17年間HCを務めた。
ルビオは、「つらかった。僕らにとって彼はすべてで、今日は本当に彼が助けてくれたと思う。今どこにいるにせよ、これからさみしくなる」と語った。
「今日は戦うためにここに来た。それが彼の教えだったからだ」
失意を抱えながら戦ったティンバーウルブズは、サウンダーズ氏を追悼するTシャツを着て試合前のウオーミングアップを行い、開始前には1分間の黙とうをささげた。
一方、昨季は肩の負傷により、わずか35試合にしか出場できなかったブライアントにとっては、残念な復帰戦になった。
通算5度のファイナル制覇を誇るブライアントは、24得点を記録した。また、ステープルズ・センター(Staples Center)のコートに立ったことで、同じ球団で20年連続プレーするという記録も樹立している。
レイカーズは、ドラフト全体2位指名のディアンジェロ・ラッセル(D'Angelo Russell)を起用するなど、メンバーの大幅な若返りを継続しており、コービーの役割は以前よりも小さくなっている。
ラッセルは26分間プレーし、4得点に終わった。
対するティンバーウルブズは、ルビオが28得点14アシストを記録し、ベンチスタートのケビン・マーティン(Kevin Martin)が23得点を挙げた。(c)AFP