【10月26日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2015)第17戦のマレーシアGPは25日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のダニ・ペドロサ(Dani Pedrosa、スペイン)が優勝した。

 そしてモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)が2位に入り、総合首位に立つ同僚バレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)との差を縮めている。

 この結果、ロッシとロレンソの総合優勝争いは、11月に行われる今季最終戦のバレンシアGPまで持ち越されることになった。

 しかし、ロッシがレース中にレプソル・ホンダのマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)と接触し、ペナルティーを科されたことで、通算10回目の総合優勝は危ういものになっている。

 ロレンソとペドロサはレース後、マルケスがオーバーテークを仕掛けた際に、ロッシが脚を上げたとの見解を示している。この接触で転倒したマルケスは、リタイアを余儀なくされた。

 そして怒りが収まらないマルケスは、ロッシがバイクのハンドルを蹴ったと主張し、激しく批判した。

 これを受けて、レースオフィシャルは36歳のロッシに対し、バレンシアGPの最後尾スタートを言い渡した。

 マルケスは報道陣に対し、問題の場面について、「僕らはとても速いペースでオーバーテークを仕掛けていた」と語った。

「バレンティーノが何を考えているかなんて分からないよ。彼が脚で僕のハンドルを押すなんて予想すらしなかった。だから転倒したんだ」

「彼は(自分のバイクを)蹴った。だからバレンティーノに対する尊敬の念はなくなった。これは僕だけではなく、多くの人たちも同じと思うけどね」

 対するロッシは、マルケスを意図的に倒したことを否定している。

「(接触が発生した)ターン14では、彼が僕を困らせようとしていたから、より良いラインを確保するためにワイドに走り、彼を減速させようとしたんだ。そして残念なことに、彼が転倒してしまったんだ」

(c)AFP