【10月25日 AFP】2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(2015 Tour de France SAITAMA Criterium)が24日、さいたま市で行われ、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)が前日の弓道に続き、ライバルたちを圧倒した。

 7月のツール・ド・フランス(2015 Tour de France)でステージ未勝利に終わったデーゲンコルプは、「最高のリベンジ」を果たすために来日したと皮肉っていたが、レース終盤のスプリントでは、他のスター選手を抑えて一番でゴールした。

 ラスト3周を前に、デーゲンコルプ、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)、そしてチーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)、トレック・ファクトリー・レーシング(Trek Factory Racing)の別府史之(Fumiyuki Beppu)というレースの注目選手6人が先頭に立った。

 ラスト1周でスプリント勝負に入ると、今年のパリ~ルーベ(113rd Paris Roubaix)覇者が強さを見せ、別府を2位、フルームを3位に抑えた。

 前日に体験した弓道でも、デーゲンコルプは、フルームやバルデ、そして的を射るまでに4回のチャレンジを必要としたロドリゲスらを上回っていた。

 滞在先のホテルにも、デーゲンコルプの顔写真を持ってサインを求めるファンが押し寄せ、日本での人気の高さを証明した。

 その笑顔でファンを魅了した26歳のデーゲンコルプは、「本当に素晴らしい。この大会はよく組織されている」と日本でのレースを楽しんだ様子で、「温かい歓迎を受けてうれしい。ここにいられることは喜びです」とコメントしている。

 ポイントレースでは、アージェードゥゼル・ラ・モンディアルのアレクシス・ヴュイエルモーズ(Alexis Vuillermoz、フランス)が優勝。個人タイムトライアルレースは、男子の部で中根英登(Hideto Nakane)が、女子の部で細谷夢菜(Yumena Hosoya)がトップタイムを記録した。パラサイクリングでは、藤田征樹(Masaki Fujita)が1位に輝いている。(c)AFP