【10月22日 AFP】15MLBは21日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)は8-3でシカゴ・カブス(Chicago Cubs)を下し、ワールドシリーズ進出を決めた。

 メッツは歴史的な本塁打を放ったダニエル・マーフィー(Daniel Murphy)と、ルーカス・ドゥーダ(Lucas Duda)が5打点をたたき出す活躍をみせ、ワールドシリーズ制覇から107年間遠ざかっているカブスをスイープで退け、2000年以来となる頂上決戦への切符を手にした。

 27日にア・リーグ覇者の本拠地で開幕するワールドシリーズで、メッツは1986年以来のタイトル獲得を目指し、カンザスシティ・ロイヤルズ (Kansas City Royals)とトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)の勝者と対戦する。

 ア・リーグ優勝決定シリーズは現在、ロイヤルズが3勝2敗とリードしており、23日に第6戦が行われる。

 マーフィーは試合後、「俺たちがワールドシリーズに行けることになって、とにかく最高だ。言葉ではこの気持ちを表現できないよ」と語っている。

「まさにミラクル・メッツを信じていたよ。このチームは、その力で懸命に戦った。俺たちは試練を勝ち抜いたんだ」

 マーフィーは8回に2点本塁打を放ち、本塁打の連続試合数をプレーオフ新記録となる6に伸ばしている。 

 これまでの最長記録は、2004年にヒュースト ン・アストロズ(Houston Astros)時代にカルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)が記録した5試合だった。

「裏庭で遊んでいた子どものころは、ワールドシリーズでプレーすることを夢見ていた。そして今、その舞台に行けることになったんだ。うまくいきすぎて実感がないよ」

 一方、ドゥーダは初回に3点本塁打をスタンドにたたき込んで先制点をもたらすと、2回には適時二塁打で2点を加え、1試合の打点数でチームのプレーオフ記録に並び、メッツの勝利に貢献した。

 ドゥーダは、「手堅く当てにいったら、幸運にも大量点につながった」と振り返っている。

「信じられない気持ちだよ。クラブハウス内のケミストリーは、一緒にいて楽しいものがある」

 対するカブスは、この敗北で北米スポーツ史上最もタイトルから遠ざかっている期間に終わりを告げるという夢が断たれてしまった。

 カブスは1908年以降、ワールドシリーズ制覇を成し遂げておらず、同シリーズの舞台には70年間到達していない。(c)AFP