【10月16日 AFP】ジンバブエで、新たに計26頭のゾウが毒物のシアン化物を盛られ死んでいるのが見つかり、過去2か月の間に毒殺されたゾウの数は40頭となった。動物保護区管理当局が15日、明らかにした。

 ジンバブエ国立公園・野生動物保護庁によると、ゾウたちは象牙を求める密猟者によって殺された。ワンゲ国立公園(Hwange National Park)の近くで10頭のゾウの死骸が、さらにボツワナとの国境近くで16頭の腐敗が進んだ死骸が発見された。また、9月には少なくとも14頭のゾウが毒殺されていた。

 同庁は、密猟者が動物保護区に毒物を持って忍び込むことは可能であることから、ゾウを毒殺した犯人の特定は困難だとしているが、今後は警備を強化する方針を示している。

 ジンバブエの動物保護区では、ゾウやサイなどの密猟が横行している。昨年には、水飲み場の近くに置かれたシアン化物によって300頭以上のゾウが死に、密猟者の犯行が疑われている。(c)AFP