【10月15日 AFP】米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズ(Tesla Motors)は14日、「モデルS」シリーズ向けに、自動運転機能を追加したアップデート版ソフトウエアの配信を開始した。縦列駐車も自動で可能だという。

 自動運転機能は、ソフトを最新のテスラ・バージョン7.0に更新すれば、15日から路上で使用できる。これまで自動走行可能な車は、米インターネット検索大手グーグル(Google)が開発した試験車だけだった。

 テスラ創業者のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は記者会見で、「まだ初期段階で特別な注意が必要だ。念のため、走行時にはハンドルを握っていてほしい」とドライバーに忠告した上で、「長い目で見れば、じきにハンドルを握る必要はなくなる。最終的にはハンドル自体も、アクセルやブレーキのペダルもなくなるだろう」と語った。

 新ソフトの自動運転機能では、車線内の自動走行が可能となるほか、方向指示器の表示に触れれば自動で車線変更してくれる。また、クルーズコントロール機能によって周囲の車両の速度を検知し、適切な走行速度を自動的に保つ。さらに、駐車可能な場所を探してドライバーに知らせ、縦列駐車も自動で行うという。(c)AFP