釜石で被災した豪代表ファーディー、人生を変えた体験を語る
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■日本人の精神を忘れない
食料が配給制となり、被災時に体重が数キロ落ちたというファーディーは、「潜在意識の中で、人生の見方が変わったと思う」とすると、「ある日突然、天災により生活を奪われた人を見ると、人生は短すぎると感じる」と続けた。
「プロとしての人生は特に変わっていないが、金銭に対する関心が薄くなったように思う」
「試合中に思い出すようなことはないけど、ときに被災者のことや、彼らの経験したことを考える」
「何度も言うように、僕自身は被害を受けていないが、被災者を目の当たりにしたし、日本人の優しさと寛大さは、一生忘れない」
W杯で日本代表が南アフリカを破る大金星を見届けたファーディーは、いつか釜石に戻りたいと話している。
「地元の人と連絡を取り続け、町は徐々に復旧し、前進していると聞いている。日本人のすごさを考えれば、当然だと思う」
「当時、小さな港町にいた白人はわずか二十数人だったけど、あれは本当に楽しい時間だった」
「住むかは分からないけどいつか帰って、みんながどうしているのか見てみたい。あれは、人間としての自分を変えた出来事だったんだ」
(c)AFP/Pirate IRWIN