【10月10日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)は9日、プールCの試合が行われたが、ニュージーランド代表とトンガ代表は、対戦前にそれぞれの「ウオークライ」で5万人以上の観客をもてなした。

 今大会では、2チームが伝統舞踊を見せ合う初の対戦になったものの、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)とトンガ代表は、これまでのW杯でもさまざまなドラマを生んでいる。

 大会側は、選抜メンバーのAチームを起用したトンガに対し、先に「シピタウ(Sipi Tau)」を始めるよう伝え、ニュージーランド代表のBチームは、好きなタイミングで「ハカ(Haka)」を踊ることになっていた。

 トンガがシピタウを披露すると、ニュージーランドはすぐさま、おなじみの「カ・マテ(Ka Mate)」で応戦した。両チームによる熱のこもったダンスを見た観客は、選手たちに大歓声を送った。

 この場面は、多くの人に2003年大会での出来事を思い起こさせた。同大会では、ニュージーランド代表のハカの最中に、興奮したトンガ代表がシピタウを始めるという有名なバトルがあった。

 2011年大会では、トンガの踊りが終わるのを待って、オールブラックスがハカを披露した。(c)AFP