サウジアラビア、『悪魔の詩』訳本めぐりチェコ大使を呼ぶ
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【10月10日 AFP】国営サウジ通信(Saudi Press Agency、SPA)は9日、サウジアラビア政府が9日、英国人作家サルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)氏の物議を醸した『悪魔の詩(Satanic Verses)』翻訳本の再出版をめぐり、チェコ大使を外務省に呼んだと報じた。
SPAは、サウジアラビア外務省筋の話として、同国などで反イスラム教的とみなされている『悪魔の詩』がチェコで翻訳されることに対し「非難と不満の意」を表明するためにチェコ大使を呼び、チェコでの同書の出版停止を希望していると伝えた。
報道によると、「(サウジアラビア)王国は、宗教と文化はどんな方法や形においても冒涜(ぼうとく)されるべきではないと主張した」という。
しかし、チェコのルボミール・ザオラーレク(Lubomir Zaoralek)外相は、チェコ通信(Chech News Agency、CTK)に対し、「わが国には出版と表現の自由があり、どんなかたちであれ(出版を止めさせるために)干渉する理由はない」と述べた。
『悪魔の詩』がチェコで初めて翻訳・出版されたのは1994年。最新の訳書は同国首都プラハ(Prague)のパセカ(Paseka)出版社により再出版された。
1989年にはイランの故ルホラ・ホメイニ(Ruhollah Khomeini)師が、ラシュディ氏に対する死刑宣告を発令した。(c)AFP