【10月9日 AFP】2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第11回プレジデンツ・カップ(2015 The Presidents Cup)は9日、韓国・仁川(Incheon)のジャック・ニクラス・ゴルフクラブ・コリア(Jack Nicklaus Golf Club Korea)で2日目のフォアボール5試合が行われ、米国選抜はまさかのミスがあったものの、5.5-4.5と依然リードを保っている。

 この日の第3試合では、ザック・ジョンソン(Zach Johnson)/フィル・ミケルソン(Phil Mickelson)組が7番ホールを「2度」落とす出来事があった。

 オーストラリアのアダム・スコット(Adam Scott)/ジェイソン・デイ(Jason Day)組と対戦したジョンソン/ミケルソン組は、オールスクエアでパー5の7番を迎えたが、ミケルソンがティーショットを打った際、スタート時と違うボールを使用してしまったことに気づき、審判員に報告した。

 この結果、違うブランドや違うモデルの球への取り替えを禁止する「ワンボール条件」に違反したとして、米国選抜は1ホールを差し引かれた。

 ミケルソンは同時に7番ホールでのプレー続行が許可されず、ジョンソンがパーを記録すると、世界選抜のデイがバーディーを奪い、米国選抜は7番を2回「落とす」という結果になった。

 この対応は物議を醸し、PGAツアーの担当者は異例の説明文を出している。

「フィル・ミケルソンは7番で、それまでのラウンドと異なるボールを使用した。この結果、彼は『ワンボール条件』に違反した」

「こういった状況では、条件に違反したペナルティーとして1ホールを差し引く」

「米国選抜は7番ホールに敗れたので、世界選抜が1アップとなる。同時にペナルティーの1ホールが差し引かれ、世界選抜が7番ホールで2アップとなる」

 しかし、PGA側はミケルソンが同ホールでのプレー続行を許可されるべきだったとしており、ルール委員会と現場の審判員の話し合いで、間違った判断が下されたことを認めている。

 結果的に、この後のホールでジョンソン/ミケルソン組が巻き返し、スコット/デイ組と引き分けに終わった。

 他の試合では、ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)/ブランデン・グレース(Branden Grace、南アフリカ)組が4アンド3でダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)/ジョーダン・スピース(Jordan Spieth)組を下し、ダニー・リー(Danny Lee、ニュージーランド)/ベ相文(Sangmoon Bae、ベ・サンムン、韓国)組は1アップでリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)/ジミー・ウォーカー(Jimmy Walker)組に勝利した。

 J.B.ホームズ(J.B. Holmes)/バッバ・ワトソン(Bubba Watson)組は、2アップでマーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)/スティーブン・ボウディッチ(Steven Bowditch、オーストラリア)組を退け、米国選抜に貴重な1ポイントをもたらしたが、ビル・ハース(Bill Haas)/クリス・カーク(Chris Kirk)組はトンチャイ・ジャイディ(Thongchai Jaidee、タイ)/シャール・シュワーツェル(Charl Schwartzel、南アフリカ)組に敗れ、米国選抜は引き分けの分を含め、1.5ポイントを獲得するにとどまった。(c)AFP